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クラシックなのに極めて現代的

Written on 01/26/2021   By   in 時計相場

一見してわかる通り、このモデルは王道の丸型ドレスウオッチがベースだ。文字盤にはオニキスを嵌め、そこへメタライゼーションによってハサミのついたDR xのロゴを浮かび上がらせている。秒針までブラックに統一する一方、時分針とGPロゴにはゴールドカラーを採用。黒と金の2色で構成された3針といってしまうのは簡単だが、デザインを手掛けたダレン・ロマネリの意図はさらに深い。

「ジラール・ぺルゴ 1966 イースト・トゥ・ウェスト」には、「二面性」というテーマがあるという。イースト・トゥ・ウェスト(東から西へ)なるモデル名も、テーマを象徴する要素のひとつ。スイスから日本へと渡ったフランソワ・ペルゴを象徴する言葉は、同時にダレン・ロマネリの拠点であるサンフランシスコとの共同制作という韻も踏んでいる。さらに、ジラール・ペルゴとダレン・ロマネリがともに大の親日家であることから、この日本限定プロジェクトは実現した。

ジラール・ペルゴは、2020年の新作でオニキスダイアルの「1966 インフィニティエディション」(188本限定/MR.PORTERでの限定販売/118万8000円)をすでに発表している。最新作もその流れを受けた印象ながら、ケースにブラックDLCを施すことでより黒の世界を強めている。コレクション名が示す1966は、もちろんその当時のドレスウオッチのデザインを色濃く反映したことを意味するのに対し、モダンなブラックのカラーリングは「二面性」の世界の構築に欠かせない要素だったに違いない。

これをさらに推し進めるのがオニキスダイアルと同化しそうなほどに黒く仕上げられた秒針だ。じっくりと動く時分針に対し、常に動き続けるセンターセコンドはまさしく「静」と「動」を表現したもの。同じくGPロゴのゴールドカラーと、メタライゼーションされたブラックのDRxロゴもまた色とサイズの対比で極めてユニークな表情を作り上げている。色使いに関して言えば、ストラップにさりげなく取り入れられたゴールドステッチも個性的。文字盤を見る角度に現れるワンポイントにより、時計全体に調和をもたらしている。