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2000年代に“再発見”されたラグジュアリースポーツウオッチの原点

Written on 11/12/2020   By   in 時計相場

ケースとブレスレットが一体化したようなデザインのスマートなスポーツウオッチは、ラグジュアリースポーツウオッチ(通称、ラグスポ)と呼ばれている。この源流をたどると、1972年リリースのオーデマ ピゲ「ロイヤル オーク」や、1976年のパテック フィリップ「ノーチラス」に行きつく。この両傑作時計は、いずれも“時計界のピカソ”と称される故ジェラルド・ジェンタがデザインを手掛けており、その後ラグスポモデルに秀作が多いことを考えると、彼の功績がいかに大きかったかがわかる。

しかし、実はこれらが絶えず人気をキープしていたわけでもない。2000年代初頭には、2次流通市場で現在の5分の1以下の価値しか認められていなかった時代もあった。いわゆる“ラグスポ”という概念が成立したのは2004年発表のロジェ・デュブイ「イージーダイバー」の成功以降とされている。このトレンド発生過程で、ロイヤル オークとノーチラスも再発見され、後者は2006年の30周年に、前者は2012年の40周年を経て、一種のトレンドとなり、現在では一大ジャンルとして確立されている。

かつてクオーツショック下でも、ロイヤル オークやノーチラスといった新たな価値観を生んだ機械式時計が誕生したように、アフターコロナ時代、さらにはサスティナブルな取り組みが好まれる時代にあっても、新基準となるブレスウオッチが出現する可能性も考えられる。