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腕時計100年史 シリーズ⑤ クオーツショック編(

Written on 06/04/2016   By   in 時計相場

水晶の振動を利用した時計の歴史は意外と古く、すでに1927年にはアメリカのマリソンが開発に成功しています。
ただ、この時計は部屋ひとつ分もある、巨大で複雑な装置です。

その小型化が進むなか、1960年にはアメリカのブローバ社が金属音叉を利用して毎秒100~140振動の高精度腕時計を発売します。
ですが、パテントを公開しなかったこともあって進化は遅く、1964年にはセイコーがヌシャテル天文台コンクールにクオーツ式の卓上クリスタルクロノメーターを出品。

そして1969年12月、世界初のクオーツ式時計「セイコークオーツアストロン」の販売を開始します。

機械式腕時計が毎秒5~10振動なのに対して、アストロンは毎秒8192振動を誇り、その後、3万2768振動にまで高めたのです。
ご存知のとおり振動数が高いほど、高制動を追及するには有利。
しかも手作業の多い機械式と違ってクオーツ式は大量生産にも向いていたため、急速に低価格かも進みます。

 こうなるとスイスの伝統的な時計ブランドは手も足も出ません。余力のあるところはクオーツ式の開発を進めたが、多くはスイス時計産業の未来を悲観し、市場から姿を消すしかなかったのです。