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ジャガー・ルクルト:ジオフィジック 1958【2014新作腕時計】

Written on 05/12/2016   By   in 時計相場

国際年の第1号としても知られる国際地球観測年(International Geophysical Year (IGY))は、国際的な協力関係を築くことによって、国境を越えて地球や宇宙に関する12の項目の科学研究を推し進めるべく発足し、1957年7月より1958年12月まで続いた巨大なプロジェクトでした。

美しい国際協力の下に行われた、この極めて有意義なプロジェクトの開催に合わせて、ジャガー・ルクルトは、耐磁性と高い精度安定性を持ち、イギリス空軍のパイロットウォッチにも搭載されたCal.488/Sbrに、耐震装置とスワンネック微動緩急装置を与えて5姿勢と温度変化に対する調整を加えた、最高の手巻きクロノメータームーブメントのひとつとして時計史に名を残すCal.478BWSBrを搭載した、ジオフィジックをリリースしました。

国際地球観測年のプロジェクトにおいて、極地を探検する冒険家や科学者達をターゲットとした、当時としては最高レベルのタフネスと精度を与えられたジオフィジックは、現在でもコレクター垂涎のビンテージ・ピースとして注目を集め続けています。

ジャガー・ルクルト:ジオフィジック 1958

そして2014年、ジャガー・ルクルトはそんなジオフィジックの歴史的意匠と高精度を、モダンなサイズ感を持つケースと自動巻のCal.898を採用して現代に蘇らせたのです。

キャリバー 898/1

オリジナルの35ミリ径に対して38.5ミリ径となったケースは、現代的な感覚では大きすぎないといえるサイズ感を持っており、オリジナルと同様に軟鉄製のインナーケースを備えています。

オリジナルのジオフィジックの特徴である、たっぷりと夜光を盛られたリーフ型の長短針が、経年変化を表現すべく着色されたスーパールミノバによって、良い雰囲気で再現されている点は喜ばしいことでしょう。

ジャガー・ルクルト:ジオフィジック 1958

これに対して、高精度機らしい高い判読性と端正な表情を持ちながら、何故か文字盤には夜光塗料が使用されていないという、不思議な組み合わせを持つのがオリジナルのジオフィジックの特徴ですが、今回の復刻においては、見返し部に長短針と同色のスーパールミノバのドットインデックスがさりげなく配置されており、非常に好ましい形でオリジナルモデルの弱点が克服されています。

しかし搭載するムーブメントに大きな特徴を持つオリジナルモデルに対して、今回の復刻モデルに採用されたムーブメントは、スタンダードラインのマスターコントロールに搭載されているものと完全に同一のようであり、これは現代のジャガー・ルクルトのムーブメントの完成度の高さを再認識させるもの、と言うことも出来るかも知れませんが、やはりもう一歩踏み込んだ部分を期待したいのが人情というものではないでしょうか。